2012年9月20日木曜日

劇場版パトレイバー2

尖閣諸島の話がきな臭くなってきている昨今
あえて劇場版パトレイバー2のセリフを引用したい

後藤と荒川の台詞
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 荒川
「な、後藤さん、警察官として自衛官として、俺たちが守ろうとしているものってのはいった何なんだろうな。
前の戦争から半世紀、俺もあんたも生まれてこのかた戦争なんてものは経験せずに生きてきた。
……平和、俺たちが守るべき平和。だが、この国の、この街の平和とはいったい何だ?
 かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、ついこの間まで続いていた核抑止による冷戦とその代理戦争。そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、 民族衝突、武力紛争……そういった無数の戦争によって合成され支えられてきた血まみれの経済的繁栄。それが俺たちの平和の中身だ。戦争への恐怖にもとづく なりふりかまわぬ平和。
その対価をよその国の戦争で支払い、そのことから目をそらし続ける不正義の平和……」 
 
後藤
「そんなキナ臭い平和でも、それを守るのが俺たちの仕事さ。不正義の平和だろうと、
正義の戦争よりはよほどマシだ」
 
荒川
「あんたが正義の戦争を嫌うのは良く判るよ。かつてそれを口にした連中にロクな奴はいなかったし、その口車に乗って酷い目にあった人間のリストで歴史の図書館は一杯だからな。
 
……あんたは知っている筈だ。正義の戦争と不正義の平和の差は、そう明瞭なものじゃない。平和という言葉が嘘つきたちの正義になってから、俺たちは俺たちの平和を信じられずにいるんだ。

 戦争が平和を生むように、平和もまた戦争を生む……。

 単に戦争でないというだけの消極的な平和は、いずれ実体の戦争によって埋め合わされる…
…そう思ったことはないか?

 その成果だけはしっかり受け取っていながらモニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の後方であることを忘れる、いや忘れた振りをし続ける…
 
…そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下される、と」
後藤
 
「罰? 誰が下すんだ、神様か」
 
荒川
 
「この街では誰もが神様みたいなもんさ。いながらにして、その目で見その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る…
…なにひとつしない神様だ。
 神がやらなきゃ人がやる……」

 
後藤
 
「だが柘植ひとりで、いや彼が一定の部隊を組織していたにせよ、
それでいったい何を始めるつもりなんだ? 戦争でも始めようってのか?」
 
荒川
    「戦争だって!?そんなものはとっくに始まっているさ。
          問題なのはそれにいかにケリをつけるか……、それだけだ」
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後藤
    「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。
    そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。
    戦争に負けている時は特にそうだ」
部長
    「何の話だ。少なくともまだ戦争など始まってはおらん」
後藤
    「始まってますよとっくに! 気付くのが遅過ぎた。柘植がこの国へ帰って来る前、
     いやその遥か以前から戦争は始まっていたんだ」
    「突然ですがあなた方には愛想が尽き果てました。自分も南雲警部と行動を共に致します」
部長
    「後藤君。君はもう少し利口な男だと思っていたがな」
 
    「二人とも連れて行け」
 
     「報告!たった今、自衛隊機の爆撃により東京湾横断橋が!」
後藤
    「だから! 遅過ぎたと言ってるんだ! 」
 
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後藤
    「まともでない役人には2種類の人間しかいないんだ。悪党か、正義の味方だ 」
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